霜始降
しもはじめてふる
初候 10/23~10/27頃
七十二候が霜降の初候に変わり、北国からだんだんと初霜が降り始める頃となりました。
七十二候变成了霜降的第一候,是从北国开始下初霜的时候。
晩秋のこの頃、朝晩の冷え込みがぐっと増し、早朝には草木や地面にうっすらと氷の結晶が付いていることに気付きます。
晚秋的这个时候,早晚的寒冷骤然加重,清晨草木和地面上有淡淡的冰晶。
霜が降りるようになると、地面近くは氷点下まで下がっています。
当降霜时,地面附近一直降到零下。
霎時施
こさめときどきふる
次候 10/28~11/1頃
この小雨とは、秋雨のようにしとしと降り続く雨ではなく、ぱらぱらと通り雨のように降り、じきに止んでしまうような「時雨 (しぐれ)」のことです。
所谓小雨,不是像秋雨一样淅淅沥沥下个不停的雨,而是像阵雨一样淅淅沥沥下,很快就会停的“时雨”。
晴れていたかと思うとサァーッと降り、傘をさす間もなく青空が戻ってくるような通り雨。
刚放晴就下了一场阵雨,还没撑伞,天空就又恢复了。
不意に訪れるものや、しきりに続くものを時雨に例え、「木の葉時雨」「蝉時雨」「空の時雨 (涙の意)」など、美しい言葉も生まれています。
把不期而至的事物和接连不断的事物比喻成时雨,产生了“落叶雨”、“蝉鸣如雨”、“天空时雨(眼泪的意思)”等美丽的词语。
楓蔦黄
もみじつたきばむ
末候 11/2~11/6頃
七十二候が霜降の末候に変わり、楓 (かえで) や蔦の葉が色づく頃となりました。
七十二候变成了霜降末候,正是枫树和茑树叶子变色的时候。
北国や山々はすでに紅葉に染まっている頃ですが、紅葉前線が日ごとに南下してくる晩秋には、平地でも美しい秋の景色が楽しめます。
虽然北国和群山已经被枫叶染红,但是在枫叶前线每天南下的晚秋,在平地上也能欣赏到美丽的秋景。
秋が深まるごとに色を重ね、まもなく散っていく紅葉は、移ろいゆく季節を愛でる日本人にとって格別なものであり、春の桜と同じくらい待ちわびられる存在でした。
每到深秋,颜色就会重叠,不久就会凋谢的红叶,对于喜爱这一变化的季节的日本人来说,是与众不同的,就像春天的樱花一样,是让人翘首以盼的存在。
紅葉狩りの歴史は古く、平安のころから始まったそうです。
据说观赏红叶的历史悠久,始于平安时代。
ちなみに紅葉 (もみじ) の語源は「揉みいず」で、色が揉み出されるという意味です。
顺便一提,红叶的语源是“无揉”,意思是颜色被揉出来。