コロナ禍後、在日中国人による中学受験が急激に広がっている。教育移住も活発化し、文京区の中国人人口、さらには東京大学の中国人学生比率も上昇の一途をたどる。

疫情后，在日中国人掀起小升初考试热潮。教育移民也日益活跃，不仅文京区中国人口激增，东京大学的中国学生比例也一路飙升。

在日中国人による中学受験熱が過熱したのはこの4～5年のことだ。早稲田アカデミーに通っている保護者のWeChatグループは上限の500人に達し、常に空きを待っている人がいるそうだ。学年ごとのWeChatグループも数百人が参加している。

在日中国人的小升初考试热潮是在近四、五年开始兴起的。早稻田Academy补习班的家长微信群早已达到500人上限，还有不少家长等着钻空进群。各年级的微信群也有数百人。

潤の潮流の中で、日本にも一定の経済基盤を持つ「新移民」が流れ込んでいる。日本語を学び、日本社会に努力して溶け込んできた2000年代の移民と異なり、新移民はSNSで同胞から情報収集する。

在“润（run）”的潮流下，一批有着一定经济基础的“新移民”涌至日本。和2000年代那些苦学日语，努力融入日本社会的老移民不同，新一代移民更加倾向通过社交平台从同胞处获取信息。

2022年から2025年の東京都23区の中国人人口伸び率を比較すると上位から港区、渋谷区、文京区、中央区、千代田区となる。都心5区と文京区の人気ぶりがよくわかる。

对比2022年到2025年东京都23区中国人人口增长率，港区、涩谷区、文京区、中央区、千代田区位列前五。可见都心5区和文京区在新移民中的超高人气。

日本の大学は入りやすい

日本的大学更好考

日本の大学は、グローバル化の潮流に加え少子化という切実な理由で、2010年代から留学生を積極的に受け入れるようになった。

在全球化浪潮和少子化困境的推动下，日本各大学从2010年代开始积极招收留学生。

中国では大学院卒の方が就職に有利になるという価値観が強くあり、それゆえに日本の大学と思惑が一致していたが、「日本の大学院は中国に比べて入りやすい」という認識が形成されるようになると、旧帝大や早稲田などブランド力のある大学院を目指す動きが強まり、さらに中国の大学入試を回避して日本の大学進学を見据える家庭も増えた。

在中国，“研究生学历更好找工作”的观念根深蒂固，这就与日本各大学的意图相匹配，但由于“日本的大学院比中国研究生好考”的想法逐渐形成，以旧帝大、早稻田等名校大学院为目标的中国留学生增加，甚至出现了越来越多的家庭为规避中国高考压力而选择考日本的大学。

夫婦で大学教員をしている夫婦は「清華、北京大学の世界ランキングは東大より高いし、中国でトップ10に入る大学を目指せるなら中国で進学する。そこに届かないなら、海外に出てその国のトップレベルの大学を目指す。特に日本はいい大学に入りやすくてお得」と説明した。

一对在大学教书的夫妇说：“清华北大的世界排名要比东大高，要是能考入中国前十的大学的话我们就会选择在国内读书。要是机会渺茫，我们就出国备考目标国家的顶尖大学。尤其是日本的名校更好考，性价比很高”。

彼らの子どもは中学生のときに海外の大学進学に向けて準備を始め、3校を受験、旧帝大と早稲田に合格した。

他们的孩子从中学起就开始为出国留学做准备，参加了三所日本高校的考试，最后同时被旧帝大和早稻田录取。

息子は旧帝大に進学した。「10年前だったら迷いなく早稲田だったけど、今は大学のランキングもすぐ調べられるし、総合的に判断して旧帝大を選んだ」と語った。

儿子最后选择了旧帝大。他说：“10年前的话我会毫不犹豫选早稻田，但现在我们也能随时查询大学排名，所以在综合考虑之后还是选择了旧帝大”。

早稲田大学の中国人学生の学生数の推移を比較可能なデータでみると2010年（5月1日）は学部生455人、修士課程744人だったのが、2014年（11月1日時点）は学部生730人、修士1193人としている。

早稻田大学中国人学生推移数据显示，2010年（5月1日）的本科生有455人，硕士生有744人，但到2014年（11月1日时点），本科生达到730人，硕士生增至1193人。

ただ、その後の伸び方は緩やかで、学部生は2019年、修士課程の学生は2020年に頭打ちし、減少傾向にある。研究生や語学留学生なども含めた外国籍学生に占める中国籍の比率は、2014年が50.11％、2024年が54.32%で大きく増えているわけではない。

不过此后中国学生数量增速减缓，本科生在2019年，硕士生在2020年人数增至顶峰，之后呈减少趋势。若将研修生以及语言留学生等学生计入在内，中国学生在全体外籍学生中的占比从2014年的50.11%增至2024年的54.32%，增幅很小。

一方東京大学の中国人留学生数をみると、2014年（11月1日）は学部生91人、修士課程442人だったのが、2024年は学部生139人、修士課程1336人。コロナ禍以降伸びは止まっているが、2014年と比較すると修士生は3倍に増えている。

而东京大学方面，2014年（11月1日）时的本科中国留学生有91人，硕士生有442人，到2024年本科生增至139人，硕士生增至1336人。虽然疫情后增速放缓，但与2014年相比，硕士生人数已增至三倍。

留学生全体に占める中国人の比率は、2014年に41.0％だったのが、2024年は67.8％まで高まった。この数字には、日本の永住権を持つ外国人学生は含まれていない。

而中国留学生在东大全体外籍留学生中的占比，从2014年的41%增至2024年的67.8%。而且这一数据尚不包含持有日本永住权的外籍学生。

内容来源自网络，如有侵权请联系删除